ちょっと個人的な息抜きに家具業界の固定観念について。
この家具業界という業界で、10年ほど前までに主に販売されていたのはベッドでもソファーでもなく、箱モノと呼ばれていた収納家具を含めた「婚礼家具」というものでした。そして家具業界では、「結婚というモノがある限り、この婚礼家具は無くならない。婚礼家具さえあれば家具業界は生き残れる」という考えを持っている経営者が多く、一回少なくても20万円、多い場合には数百万円というこの婚礼家具の売上げに依存していた家具屋さんが多く存在しました。
しかし、みなさんもご存じのように、今この婚礼家具というものが無くなりつつあります。一昔前までなら、嫁入りする娘のために、父親が見栄を含めて高額な嫁入り道具を持たせるのが普通だったのですが、今ではほとんどの地域でこの風習がなくなりつつあります(名古屋地区などはまだまだ根強く残っているようではあります)。経済的に苦しいと言うこともあるかと思いますし、若い世代があまりそういったものを尊重しなくなってきたこともあるかとは思います。付け加え、収納箪笥自体のニーズがクローゼットが発達してしまった昨今ではいらなくなりつつあることもあります。
そうなるとアラ大変。結婚さえあれば家具屋という商売をやっていける、と思っていた家具経営者さん達は大あわて。そりゃそうですよね。婚礼家具が無くなるなんて事は夢にも思わなかったわけですから、その方向転換に苦しんでいる経営者さんは今でも多いようです。
そして、今、言われている事は「人はすべて寝るのだから、ベッドが無くなることはない。ベッドさえ販売出来ればこの業界でやっていける!」なんて考えている経営者さんが多くなってきています。たしかにその理論を現在の状況で考えてみると当てはまりますが、婚礼家具の時もそうでしたが、私的には将来、この考え方はまずい方向に行ってしまうような気もします。とはいえ、時代に合わせて方向転換さえすれば良いと思いますので、今はこのままベッド依存の家具屋さん経営でも良いかもしれません。
さて、それでは将来の睡眠事情はどうなるんでしょうか?私個人の憶測では、今のベッドマットレスの主流が、ウォーターベッドや低反発マットレスなど「いかに腰や肩に負担をかけず寝ることが出来るのか?」というところとなりますので、この理論を極限まで深めていくと最終的にたどり着くのは、「SHA○P製!あなたの寝室を無重力空間に!無重力装置」といったように、全く重力がかからない無重力空間で寝ることが当たり前になる時代が来るのかもしれません。そうすればあたりまえのようではありますが、腰や肩になど負担は一切かかりませんので、腰痛などに悩まされることもないというわけです。
そうなるとどんなに人間工学を追究した高級マットレスでも勝てません。そうした場合、ベッド製造メーカーは大きな方向転換を行っていく必要性があり、且つベッドに依存した家具屋さんも大きな方向転換を行うこととなりそうです。しかし、こんな無重力空間で寝る自体はいつ来るかわかりません。普及するまでにも時間がかかるかと思います。そのあたりでどう、方向転換を行うのか、この家具業界のすべてがそこにあるような気もします。
ソファーなども無くならないだろう、って思っているともしかすると痛い目にあうのかもしれませんね(笑)。時代は常に動いているようです。
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